DBSがお付き合いしている就労継続支援事業所さんの中から、今回は東京都のW様と埼玉県のG様にお邪魔して、運営のご様子やお考えなどを伺ってきました。
就労継続支援A型事務所 W様(東京都)

W様は東京都内にあり、障がいのある方ひとりひとりの個性を大切にしながら安心して仕事をしていただける事業所です。
「仕事と生活の両立をして、自立を目指す」ことを重視していて、利用者さん方には「仕事は生活の一部だよ」と伝え続け、心のこもった支援をされていらっしゃいます。
事業所 W様は飛び込み営業でDBS埼玉センターに行ったことがキッカケで、10年来のお付き合いが始まりました。初めはカードの封入封緘(ふうかん)作業500枚からのお仕事だったそうです。キレイにできたということで、徐々に増えていきました。
就労継続支援A型事業所として運営11年目になるそうです。代表のAさんは20代の頃から障がい者支援をボランティアで続けています。紹介によりこの事業を始め、地域活性や商店街の活性、障がい者の方々とのかかわりや災害復興支援活動などが後押しとなり、すぐに東京都から認可が下りたそうです。
現在、30名の利用者さんがいて、ハローワークや就労移行支援からの紹介でつながる方が多いとのこと。最初は3,4名から始まり、徐々に増えて今の規模になりました。
利用者さんが事業所と雇用契約を結び、社員として最低賃金を保障して仕事を継続する施設となります。「仕事と生活の両立をして自立を目指す」ことを重視しています。勤務は平日月曜から金曜まで。1か月間に8日間のお休みがあり、月初に申請する形で自主性を重んじているとのことです。
事業所の職員さんは9時から18時までの勤務です。いっぽう利用者さんは10時から作業で、基本は15時までの4時間。それ以上仕事ができる方は残って残業していただきますが、あまり長いと具合悪くなってしまうので(笑)、だいたい5時間までだそうです。
封入、封緘、シール貼り、詰め合わせ作業が多く、すべて手作業で行っています。最近は、缶バッジやトレーディングカードが多いとのことです。チームで協力して作業を進め、職員さんが各工程で必ずチェックを行います。
たとえば封入封緘と少しの丁合(複数のカードを1セットにまとめる作業)の場合、まず数を数え封入をしてもらって、職員の方がそこでチェックをします。きちんと方向が間違っていないかなどを確認するためです。その後また手渡して封緘してもらって、今度は職員さんがライトで下を通してホコリ等がついていないか混入がないかチェックします。そして最後にようやく袋詰め100なら100というのを職員さんが行うそうです。5名ごとに職員さんが1名ついて支援されています。
仕事の品質について厳しく指導されていらっしゃいます。代表のAさんが仰るには、「たとえば5千枚とか1万枚とかの仕事があったとして、うちらは5千とか1万の仕事だけど、ひとりひとりに1枚ずつ渡るんだよと。だから、もし自分のに変なのがついていたり髪の毛が入っているのをもらった時にどう思う? あぁ、いやだなぁと思うでしょ? だから、うちらは1枚1枚しっかり作らないと、お仕事いただけなくなるよ」と利用者さんにいつも伝えるのだそうです。本当に心がこもっていて、わかりやすい指導だと思います。
何に対しても、出来上がって「ご苦労様!これでお客様に納品に行くから」といって大袋を見せると、みんな笑顔になるとのことです。利用者さん方が作ったものがお店に並んでいるのを見た時もそうです。お店に出ている商品を見つけると写真を撮って利用者さん方に見せ、社会とのつながりを感じてもらっています。
やりがいは、利用者さんからの信頼を受けた時や、(利用者さん方が)メンタルや仕事を頑張れる力を持てて、ある程度の問題も自分で責任もって解決できるようになることだとA代表は仰います。障がい者だから失敗したりできなかったりするのではなく、障がいはあるけれどもコレはできるというものを一つでも作ってほしいという想いがあり、それが「やりがい」につながっていると考えられているそうです。
就労継続支援A型事務所 G様(埼玉県)

G様は埼玉県内にあり、利用者さんの適性や能力に応じて仕事の役割を配慮し、伝え方も工夫していらっしゃいます。
日々の作業を通じて仕事の大切さを考えてもらえるよう支援しています。利用者さんへのインタビューで、「居心地が良い」「親切な人が多い」「綺麗に仕事ができた時にやりがいを感じる」などの声を伺うことができました。
事業所 G様は以前は30社以上の取引先がありましたが、条件が合わないことが多く、また繁忙期に重なるなどの問題があったために取引先を絞り、DBSとの取引を増やし、メインになっているとのことです。
時給が上がる一方で取引価格が変わらないという状況で2年ほど赤字が続いたことがありました。しかし長年勤めた社員を守るために会社を閉めるわけにはいかず、取引価格改定を交渉し、最近ようやく赤字脱出が見込めるようになりました。
事業所 G様は13年前に設立されました。現在の利用者は12名いらっしゃるとのことです。仕事の割り振りはS社長が行い、利用者さんの適性に応じて担当を分けています。
利用者さんの入所経路として、ハローワークからの紹介が主で、学校の先生が内見に来ることもあるそうです。全員が入所できるわけではなく、入所選考では1か月間様子を見て、仕事ができるかどうか、人間性なども判断しているとのことです。
S社長は、DBSの仕事のやりがいについて、ご自身が未経験の分野であるため非常に面白いと感じているとお考えです。仕事の質については、検品作業が大変であると仰っていました。
直接、利用者さんにインタビューさせていただきました。「綺麗に仕事が終わった時にやりがいを感じます」「居心地が良いです」「親切な人が多いです」といったお声をいただきました。長い方では10年近く通所している利用者さんもいらっしゃいました。